Arc は Circle が開発した EVM 互換の Layer 1 で、ガス代を USDC で支払います。パブリックメインネットは 2026年9月16日に公開されました(chain ID 5042)。すでに複数の RPC プロバイダーが Arc に対応していますが、課金単位、テストネット対応、アーカイブデータ、WebSocket 対応はプロバイダーごとに異なります。本記事では、各社が自社の料金ページとドキュメントで公開している情報だけを使って比較します。
料金と機能は 2026年10月14日 に各社の公式ページで確認しました。出典はすべて記事末尾にあります。Arc について公開情報がない項目は推測せず「記載なし」としています。
Arc RPC プロバイダーを選ぶポイント
Arc は API キー不要のパブリックエンドポイント https://rpc.mainnet.arc.io(テストネット:https://rpc.testnet.arc.io)を提供しており、テストにはこれで十分です。実際のトラフィックが発生したら、次の点で比較しましょう。
- 課金単位。 リクエスト単位で課金する会社もあれば、メソッドごとに重み付けされた compute unit やクレジットで課金する会社もあります。100万あたり $0.50 のクレジットが、100万リクエストあたり $5 より高くつくこともあります。
- メインネットとテストネット。 Arc テストネット(chain ID 5042002)で開発するなら、テストネット対応を確認してください。
- アーカイブデータ。 過去の状態の参照、バックフィル、照合に必要です。
- WebSocket(WSS)。 新規ブロックやログを
eth_subscribeで購読するのに必要です。 - レート制限と無料枠。 月間リクエスト数と同じくらい、秒間リクエスト数も重要です。
Arc RPC プロバイダー比較
| プロバイダー | Arc メインネット | Arc テストネット | Arc アーカイブ | Arc WSS | 無料枠(アカウント全体) | 課金単位 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| BlockReq | 対応 | 記載なし | 対応 | 対応 | 30日ごとに 3M リクエスト、10 req/s | 1 リクエスト = 1 Request |
| Alchemy | 対応 | Arc ページに記載なし | Arc は記載なし | 対応 | 月 30M CU、15 req/s | Compute unit(eth_call = 26 CU) |
| QuickNode | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 無料トライアル:10M クレジット、1か月 | API クレジット(Arc は 1 コール 20) |
| dRPC | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 月 210M CU、パブリックノードのみ | 一律 $6 / 1M リクエスト(Growth) |
| Chainstack | 対応 | 対応 | Arc は記載なし | 対応 | 月 3M RU、25 req/s | Request unit(フルノード 1 RU、アーカイブ 2 RU) |
| Dwellir | 対応 | 記載なし | 対応(ジェネシスまでの状態、debug/trace 対応) | 対応 | 1日 100,000 レスポンス、20 req/s | 1 レスポンス = 1 クレジット |
Arc の公式ドキュメントには Blockdaemon も掲載されていますが、セルフサーブの料金を公開していないため、料金比較からは外しています。
Arc RPC の月額コスト
標準的な読み取り(eth_call)を前提に、各社が公開しているプランと超過料金の中で最も安い組み合わせで計算しました。年払い割引、スループットのアドオン、エンタープライズ契約は含みません。
| プロバイダー | 20M リクエスト | 100M リクエスト | 1B リクエスト |
|---|---|---|---|
| BlockReq | $39 | $149 | $1,346 |
| Dwellir | $49 | $299 | $1,999 |
| Chainstack | $49 | $449 | $3,990 |
| dRPC | $120 | $600 | $6,000 |
| QuickNode | $247 | $999 | $9,499 |
| Alchemy | $273 | $1,365 | $13,650 |
各行の計算方法:
- BlockReq: BlockReq はサブスクリプションではなく、買い切りの Request パックを販売しています。20M は Growth パック 1 つ($39、25M Requests、有効期間 60 日)。100M は Professional パック 1 つ($149、100M Requests、有効期間 90 日)。1B は Business パック 3 つと Professional パック 1 つ(合計 $1,346、1.0B)。月 500M を超える場合は契約価格の見積もりになります。未使用のリクエストはパックの有効期限まで使えます。
- Dwellir: Developer $49(25M)、Growth $299(150M)、Scale $999(500M)に 500M × $2.00/M を加算。
- Chainstack: Growth $49(20M RU)。100M では Pro と超過料金の組み合わせより Business $499(200M RU)の方が安くなります。1B では Enterprise($990〜、400M RU)に 600M × $5/M を加算。フルノードへのコールで計算しており、アーカイブへのコールは 2 RU です。
- dRPC: Growth で 100万リクエストあたり $6。
- QuickNode: Arc は 1 コール 20 クレジット。20M は Accelerate $249(450M クレジット)、100M は Business $999(2B クレジット)、1B は Business+ Tier 3 $2,999(7B)に 13B クレジット × $0.50/M を加算。20M の $247 は Build と超過料金の組み合わせです。
- Alchemy: Pay as You Go で 100万 CU あたり $0.525、
eth_call1 回 26 CU。300 req/s を超える容量は別料金です。
標準的な読み取りでは、確認した 3 つの利用量すべてで、本記事で比較したプロバイダーの中で BlockReq が最も低価格でした。ログや trace を多用するアプリは、多くのプロバイダーがこれらのメソッドを通常の読み取りより重く計算するため、ご自身で計算し直してください。
用途別のおすすめ
- 通常の読み取りで、比較したプロバイダーの中で最も低い定価: BlockReq、次いで Dwellir。
- 同じプロバイダーで Arc テストネットも使いたい: QuickNode、dRPC、Chainstack が両方のネットワークを掲載しています。
- Streams、Webhook など Arc 向けツールを幅広く使いたい: QuickNode。
- アカウント抽象化やガススポンサーのツールが必要: Alchemy。
- すべてのメソッドを一律で課金したい: dRPC と Dwellir。
- 月額サブスクではなくプリペイドのパックで、Arc のアーカイブと WSS を使いたい: BlockReq。
Arc で BlockReq を選ぶ理由
BlockReq では HTTP または WSS の 1 コールを 1 Request として数え、メソッドごとの倍率はありません。Arc エンドポイントはアーカイブデータと WebSocket に対応しており、クレジットカードまたは暗号資産で支払えます。
- 無料:30日ごとに 3M Requests、持続 10 req/s(バースト 30)、WSS 接続 2 本。
- パック:Starter $9(5M)、Growth $39(25M)、Professional $149(100M)、Business $399(300M)。
- PAYG:プリペイドパック使用後は 100万 Requests あたり $3.90、最低チャージ額なし。
現時点で Arc では対応していないこと:Arc テストネットは掲載しておらず、Arc エンドポイントでは debug/trace メソッドを提供していません。Arc テストネットが必要なら、QuickNode、dRPC、Chainstack が掲載しています。Arc で debug/trace が必要なら、QuickNode、dRPC、Chainstack、Dwellir の方が合っているかもしれません。
BlockReq で Arc に接続する
パブリックエンドポイントはキー不要です。本番環境では public を自分の API キーに置き換えてください。
| 用途 | エンドポイント |
|---|---|
| HTTPS(パブリック) | https://arc-rpc.blockreq.com/v1/rpc/public |
| WSS(パブリック) | wss://arc-rpc.blockreq.com/v1/rpc/public |
| HTTPS(キー付き) | https://arc-rpc.blockreq.com/v1/rpc/{API_KEY} |
| WSS(キー付き) | wss://arc-rpc.blockreq.com/v1/rpc/{API_KEY} |
curl -s -X POST https://arc-rpc.blockreq.com/v1/rpc/public \
-H "Content-Type: application/json" \
-d '{"jsonrpc":"2.0","id":1,"method":"eth_chainId","params":[]}'
# {"id":1,"jsonrpc":"2.0","result":"0x13b2"} -> 5042, Arc mainnet
import { createPublicClient, http, defineChain } from "viem";
const arc = defineChain({
id: 5042,
name: "Arc",
nativeCurrency: { name: "USDC", symbol: "USDC", decimals: 18 },
rpcUrls: { default: { http: ["https://arc-rpc.blockreq.com/v1/rpc/public"] } },
});
const client = createPublicClient({ chain: arc, transport: http() });
console.log(await client.getBlockNumber());
よくある質問
最も安い Arc RPC プロバイダーは?
月 20M、100M、1B の標準的な eth_call で計算すると、2026年10月14日時点で、本記事で比較したプロバイダーの中では BlockReq の公開価格が最も低くなりました。ログや trace が多い場合は、ご自身のメソッド構成で計算してください。
Arc の chain ID は?
Arc メインネットは 5042(0x13b2)、Arc テストネットは 5042002 です。ガスは USDC で支払い、ネイティブ残高としての USDC は 18 桁の小数を持ちます。
Arc の公式パブリック RPC は本番で使えますか?
https://rpc.mainnet.arc.io は無料でキーも不要なので、テストには最適です。本番アプリでは、レート制限が公開され、WebSocket とアーカイブに対応したプロバイダーが一般的に求められます。
Arc テストネットに対応しているプロバイダーは?
QuickNode、dRPC、Chainstack が自社ページで Arc テストネットを掲載しています。Arc 自身もパブリックテストネットのエンドポイント https://rpc.testnet.arc.io を提供しています。
コードを変えずに Arc RPC プロバイダーを乗り換えられますか?
標準の JSON-RPC なら可能です。Arc は EVM 互換なので、通常はエンドポイント URL を変えるだけです。Streams、bundler、独自ネームスペースなどのプロバイダー固有 API には追加の対応が必要です。
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30日ごとに 3M の無料 Requests で Arc を始めましょう:blockreq.com